1983-05-17 第98回国会 参議院 文教委員会 第9号
○説明員(伊賀原弥一郎君) 御説明を申し上げます。 先生のお話がございましたように、最近、まあ近年でございますけれども、漁業、魚類関係の養殖はきわめて急速に伸びてまいったわけでございますが、その反面、御承知のように非常に密度高く養殖をするとか、そういうようないろいろな関係もございまして、魚病の問題が非常に問題になってきております。 こうした魚病の対策をどうやっていくかということでございますけれども
○説明員(伊賀原弥一郎君) 御説明を申し上げます。 先生のお話がございましたように、最近、まあ近年でございますけれども、漁業、魚類関係の養殖はきわめて急速に伸びてまいったわけでございますが、その反面、御承知のように非常に密度高く養殖をするとか、そういうようないろいろな関係もございまして、魚病の問題が非常に問題になってきております。 こうした魚病の対策をどうやっていくかということでございますけれども
○伊賀原説明員 ちょっと長たらしくなりますけれども、日本海は波浪の出方が春とか冬とか非常に違います。したがいまして、一俊的に申し上げまして、防波堤を出しました場合に、冬場のある時期に非常に砂がたまりまして春先になりますとまたその砂が逃げてしまうというような事態もございます。御指摘のございましたこの港湾区域周辺についての漂砂の問題、私ども余り承知をいたしておりませんが、話がございましたのでよく調べるようにいたしたいというぐあいに
○伊賀原説明員 ちょっと御質問の内容がわからないので勝手に言わしていただきまして申しわけございませんが、先生のおっしゃっている漂砂と申しますのは、防波堤を出しますと、従来防波堤の根元まで海岸線がありましたのが、砂が寄ってまいりまして砂が上手に入るとかあるいは囲いますとその囲いの中に砂が入ってくる、そういう問題でございますか。
○説明員(伊賀原弥一郎君) 御質問ございました海面における油濁の漁業被害の件でございますけれども、これは年によりまして大分変わっておりますが、ちょっと逐年的に申し上げますと、五十年は発生件数七十七件で被害額二十七億円でございます。五十一年度発生件数百十一件の被害額十三億円でございます。五十二年度発生件数百三件の被害額二十一億円、五十三年度は発生件数が古三十六件で被害額が三十七億円となっております。
○伊賀原説明員 御答弁申し上げます。 水産庁といたしましては、赤潮関係につきましては、特に漁業の被害をたくさん出していることでございますので、この数年間非常に力を入れてやってきております。 五十五年度の予算というお話でございましたので、内容をお話し申し上げますが、先生からお話がありましたように、赤潮の情報交換事業あるいは赤潮の予察調査事業につきましては、海面だけじゃなしに、内水面も対象に含めまして
○伊賀原説明員 先ほどお話を申し上げましたように、事故が絶対起こらないような万全の措置をとっていただくよう要請しておるところでございます。
○伊賀原説明員 水産庁といたしましては、御承知のように漁業を振興し漁業者を保護する立場でございますから、いろいろやられます開発事業等につきましては、基本的に国民経済あるいは国民生活の向上上非常に重要なものであるという認識に立ちながら、かつ漁業に関しましては基本的に漁業に関する影響というのを極力小さくするような方向でやっていただくということと、それからもう一点は、関係する漁業者なりに十分な説明がされ、
○伊賀原説明員 先生から風評による魚価の低落等の問題のお話があったわけでございますが、御承知のように、漁業界といたしましては、過去にビキニの被曝事件等の事件がございまして、それによりまして非常に手痛い経営に関する打撃を受けております。そういう点からいろいろな評価があるわけでございますけれども、やはりこういう放射性廃棄物の海洋処分につきましては、相当大きな不安を持っておるということは事実でございます。
○伊賀原説明員 一般的に食物連鎖で順番に濃縮されていくということだと思いますけれども、理論的にはあり得るのだろうと思いますが、何分にも、ここで対象になっているのはカツオ・マグロ漁業でございますし、沈みますのは深海底の部分でございます。そして生物的な密度も薄い区域でございますから、考えられるとは言えますけれども、その先の問題につきましては、科学技術庁の方で慎重な検討をされまして、問題がないというような
○伊賀原説明員 どうも大変幅が広い御質問でございますので、簡単にお答えするのはむずかしいわけでございますが、一口に申しますと、先生、漁場の問題でございますから、ちょっと地図を頭に思い浮かべていただきたいと思いますが、日本列島がございまして、御承知のように、黒潮が南の方から沖繩とかそういうところを回りまして日本列島に接近して、金華山沖あたりで離れていくわけでございますけれども、その黒潮の流軸の前後、日本側
○伊賀原説明員 何分にも非常に大きな埋め立てでございますが、この件につきましては運輸省の方で非常に詳しい影響の調査をいまやっておられまして、まとめておられる段階だと聞いております。 それで、いまの段階で、例示を挙げられましたが、後でちょっと申し上げますけれども、一般的に水産業全体の受ける影響について確としたことを申し上げられる段階にはいまないということでございます。運輸省の方から報告が出ました段階
○伊賀原説明員 先生は釣りの例を挙げられましたけれども、恐らく大部分の沿岸の自由な漁業につきましては、共同漁業権漁場の中で操業いたしておりまして、それから、一部の自由漁業と言っておりますけれども、それはその外でも自由に操業できるわけでございますが、この共同漁業権の漁場は、沖出しが決められているので、その外側ではなかなか操業できない、そういう場合があるということじゃないかと思います。 共同漁業権の区域
○伊賀原説明員 先生御指摘のとおり、漁業におきましては食糧生産を担当する部局でございますから、放射能を初めとします漁場の汚染につきましては特に意を用いていく必要があるというぐあいに常々考えているわけでございます。 今回の放射性廃棄物の海洋投棄の問題につきましては、従来からいろいろな経験もあることでございますので、三つほどの考え方に立っております。 一つは、海洋投棄が漁場環境を汚染することがないようにすること
○説明員(伊賀原弥一郎君) 水産庁といたしましては五十四年度の赤潮対策の予算といたしまして五億九千万を要求いたしております。前年度は三億六千万円でございましたので、対前年比をとりますと一六三%ということになっております。 予算の中味といたしましては幾つかございますけれども、いわゆる赤潮の発生に非常に関係が深いと言われておりますいわゆるヘドロ関係の堆積状況を調べる調査、この名称を漁場改良復旧基礎調査
○伊賀原説明員 先生から御質問がありました内容は、いわゆる責任の範囲はどこまでかというお話でございます。法律的な問題が主体になりますので私どもが答えていいのかどうかその点もございますが、私どもとして理解しておる点を申し上げさせていただきますと、一般的に油の事故なんかがありました場合の対処の仕方と申しますのは、船の場合は油濁損害賠償保障法という法律がございまして、ちょっと変わっておりますけれども、一般的
○伊賀原説明員 この前のときに先生から御質問がございました内容が幾つかありまして、その後内部でいろいろ検討しました結果二つやっております。 一つは、三重県の水産試験場自身があとの問題についていろいろ調査をしたいというお話でございましたので、県の方に金を助成いたしまして、十二月と二月の中旬だと思いましたけれども調査をやっていただいておりますが、まだ結果は出ておりません。 それから二点目は、あの際先生
○伊賀原説明員 第一の保険によって見られます。あるいは損害賠償で見られます措置の範囲、そういう点についての周知徹底の件でございますけれども、水産庁といたしましては、実は原因者不明関係につきましては、別に通産、運輸、農林省でいわゆる共管でやっております漁場油濁被害救済基金という制度がございまして、それでいろいろなケースがあるものでございますから、どの範囲まで見れるかという措置につきましてのそれとの関連
○伊賀原説明員 非常にむずかしいお話でございますけれども、原則的に申しますと、現地のいわゆる漁連というものあるいは県庁というものが、あらゆる一般的な水産の問題につきまして漁業者のできるだけ利益になるような方向での指示をしあるいは漁連というものが協同組合の利益になるような方向で指導するというたてまえでございます。したがいまして、情報なり、そういうものが非常に明確になっておりまして、そうして漁連というものあるいは
○伊賀原説明員 今回の隆洋丸から出ました油は、四日市市、鈴鹿市沿岸に一応漂着いたしまして、それから一部は、薄くなっておりますけれども潮流に乗りまして南下いたしまして、松阪市、明和町から鳥羽の答志島周辺まで延びたということでございます。被害の概要につきましては、三重県からの報告によりますと、この油が漂着をいたしました四日市市で申し上げますと、四日市市、磯津、この二つの漁協、それから楠町で言いますと楠漁協
○伊賀原説明員 全国的にいろいろな問題がございますけれども、いろいろな開発行為等につきましては、少なくとも事業をおやりになる事業主体において実施をされるべきものであるという考え方を持っております。 なお、つけ加えて申しますと、ただ事業主体がおやりになる場合には、海の中の問題につきましてはなかなか事業主体のみではできない場合が出てくるという点がございまして、水産庁等がいろいろ協力を要請される場合がございます
○伊賀原説明員 現地の海流の事情等を考えてみますと、五十二年度に投棄のされております地点というのは、先生お話がありましたように大間町のところ、これは十五キロメートルくらい離れておりまして、特に海流の関係から言いますと、満潮時に大間の地先に突っかけてくるような場所でございます。こうした点から、水深も深うございますし、どの程度の拡散とかそういう問題がありまして、わからないわけでございますけれども、ともかくにも
○伊賀原説明員 青森県の水産部の方から水産庁の方に、先生からお話がありましたような陳情書が上がっておりまして、函館の北海道開発局の方に話をしている、そういう事情の説明を聞いております。
○説明員(伊賀原弥一郎君) 水産庁といたしましては、そういう赤潮につきましてきめ細かい調査をやっているのは瀬戸内海だけでございまして、それ以外の地域についてはそういう形の調査はやっておりません。ただ年一回、各県からいろんな漁業関係で公害が出ました場合に件数を別にとっておりますが、そういう中の一部としてとっている数字はございます。
○説明員(伊賀原弥一郎君) おっしゃるとおり、県がまたがりますと、瀬戸内海方式の調査のやり方によりますと二件というカウントになるわけでございます。
○説明員(伊賀原弥一郎君) 御説明申し上げます。 これは本当はお答えというより説明の方になるわけでございますが、こういう生物現象につきましては、どの限界から先を赤潮一件と勘定するかと、こういう基本的な問題が一つございまして、まだ学者の中でも、ある程度プランクトンが少し多くなったなという程度のものは赤潮と勘定しないという考え方もあるようでございます。あるいは色の変化、赤潮という言葉が表徴いたしますように
○伊賀原説明員 ただいま環境庁の局長の方から話があったわけでございますけれども、私どもの理解しておりますのも、いわゆる泥の除去につきましては、生物に蓄積されることによりまして人体にまで影響が出てくるということを抑えるための基本になることとして泥の除去の方が必要な場合に除去基準が決められているというぐあいに理解しておるわけでございます。 それで、私どものいろいろな調査等がございますけれども、その他の
○伊賀原説明員 先生からお話がございましたように、赤潮で一たび被害を受けました漁業者につきましては、大変な借財も背負いますし、大変な問題でございます。この点につきましては、四十七年に起こりました当時につきましては余り大きな、りっぱな制度というのはございませんで、漁業者も大変苦しんだわけでございますけれども、その反省も踏まえまして、現在、赤潮の被害につきましては、養殖共済制度というものがございますが、
○伊賀原説明員 今回の法改正も踏まえまして、水産庁として瀬戸内海についてどういうような考え方をとっていくかというお尋ねだと思いますけれども、第一に、瀬戸内海につきましては、かかる情勢でございますので、沿岸漁業といたしまして、漁船漁業につきましても養殖漁業につきましても、きわめて操業条件のいい地域でございます。こうした中で、漁場としての利用もきわめて高い地域でございますので、今後とも水産庁としては、沿岸漁業振興
○伊賀原説明員 まず、タンカー備蓄問題につきましての水産庁の基本姿勢についてのお話でございますけれども、水産庁といたしましては、石油の備蓄自体というものが国民経済及び国民生活の安定という上から非常に重要な問題であるということは御承知のとおりでございまして、こうした認識に立ちまして対処しなければいかぬというぐあいに考えている次第でございます。とは申しましても、私どもといたしましては、漁業の振興及び漁業者
○伊賀原説明員 御承知のように、十和田湖につきましては、非常に冷たい水域でございまして、そしていわゆる貧栄養湖ということで、ヒメマスが主体の生育がされているわけでございますけれども、いわゆるサケ・マス類の性格からいたしまして、土砂等の懸濁物質が非常に多量に入った場合には、何らかの形で、えさの面につきましても、ヒメマスの生育につきましても影響が出てくるであろうということは一般的に言えるわけでございます
○伊賀原説明員 石油の備蓄につきましては、御承知のように、これが国民経済及び生活の安定向上に非常に必要なものであるという点につきましては、十分認識をいたしておるつもりでございます。したがいまして、基本的にはこうした認識に立ちまして対処していく必要があるというぐあいに考えております。しかしながら、水産庁は、元来漁業者を保護し、漁業振興を図っていくという立場にございますので、タンカー備蓄の実施の仕方によりましては
○伊賀原説明員 水産庁といたしましては、大分遠距離に場所が切りかえられましたというような経緯もございまして、現在のところ具体的な問題としては聞いておりません。
○説明員(伊賀原弥一郎君) お答え申し上げます。 全国でいろんな形で工事なんかの関係で影響が出てきたり、あるいは漁獲の関係が変化してくるという事態がございますけれども、原因と申しますか、そういういろんな工事だとかなんかに関係します部署で、影響とかそういう調査をやっていただくというのが基本的な考えになっております。国といたしましては、この種の影響というものはなかなか学問的にもむずかしい問題がありまして
○伊賀原説明員 府等に照会いたしました結果、私が先ほど申し上げたようなことでございまして、数字の報告がなかったということでございます。
○伊賀原説明員 舞鶴湾につきましては、御承知のように非常に閉鎖的な海域でございまして、さらに港湾として非常に使われているという実態がございまして、昔は相当の漁業が行われていたわけでございますが、最近につきましては量的にも大分減っております。 それでお話がありましたトリガイとかそういうものについての被害につきましては、一応そういうのがあるんじゃないかという話はあるのでございますが、数字的には把握されておりません
○伊賀原説明員 お答え申し上げます。 最近では五十年の五月と五十一年の九月に赤潮が発生いたしまして、ハマチが死んでおります。額としては出ておりませんが、五十年の五月に起こりました赤潮ではハマチが千八百尾死亡したということが出ております。それから、五十一年の九月につきましてはハマチが約二万尾斃死をしたというぐあいに報告が出ております。